鉄格子越しの愛を選ぶ心理とは?獄中結婚の知られざる法的実態

鉄格子越しの愛を選ぶ心理とは?獄中結婚の知られざる法的実態について知っておくべき 注意点を分かりやすく解説いたします。

凶悪犯と結ばれる人々の内面には、外部の人間には到底理解しがたい心理力学が働いている。犯罪心理学において「ハイブリストフィリア(悪名高い犯罪者に惹かれる性的・心理的嗜好)」と呼ばれる傾向が一因として挙げられることは多い。だが、実情はそれほど単純ではない。独自取材を進めると、そこには「自分だけがこの人の真の理解者である」という強烈な全能感や救済者コンプレックス、あるいは極限状態にある他者をコントロールしたいという支配欲が複雑に入り交じっている。

法的な手続きそのものは極めて事務的だ。拘置所や刑務所の窓口を通じ、当事者双方が署名・押印した婚姻届と戸籍謄本を自治体へ提出する。立会人や華やかな式など存在しない。書類一枚が受理された瞬間、戸籍上は法的な夫婦となる。

婚姻届を出す最大の動機は「権利の獲得」だ。日本の刑事施設において、未決勾留者や死刑囚との面会・文通は原則として親族に限られる。赤の他人である支援者や知人のままでは、厳格な面会制限に阻まれる。手紙の検閲やわずか十数分の面会時間を確保し、関係を維持し続けるための唯一の法的突破口が、戸籍を同一にすることなのだ。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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