なぜ色が戻る?髪の赤みを消すカラー徹底解説!ブリーチなしで叶う透明感の秘密
「なぜ、何度アッシュ系で染めても赤みがぶり返してしまうのか?」という疑問の答えは、毛毛内部に存在するメラニン色素の種類にあります。日本人の髪質における赤みの理由は、黒褐色から赤褐色の色素である「ユウメラニン(真メラニン)」が大部分を占めているためです。欧米人の髪に多く含まれる黄〜赤色の「フェオメラニン」に比べ、ユウメラニンは分子が大きく頑丈で、アルカリ剤や過酸化水素による脱色作用を受けても分解されにくい性質を持っています。
日本人の黒髪を徐々に明るくしていく過程を毛髪科学の観点から観察すると、明度によって残留する色素が段階的に変化します。
- 4〜6トーン(地毛〜暗髪):青みを含んだ深い黒
- 7〜9トーン(一般的なオフィスカラー):ユウメラニンの分解が始まり、最も強い「赤茶〜オレンジ」が前面に出る
- 10〜12トーン(明るめのライトブラウン):赤みが抜けて「オレンジ〜黄み」が目立つ状態
- 13トーン以上(ブリーチ領域):ほぼ赤みが消失し「イエロー〜ペールイエロー」へと変化
日本人が好む「柔らかいブラウン」や「透明感のあるベージュ」を目指して7〜9トーン程度にトーンアップすると、皮肉にもユウメラニンの赤みが最も強調される明度帯に突入します。髪の表面に被せたカラー色素がシャンプーや紫外線で褪色した際、下地として残っていた赤みが露出し、「染めたては良かったのにすぐ赤くなる」という現象が起きるのです。