タイヤボルトの向き逆付けで脱輪事故?プロが教える正しい見分け方と締め方
タイヤの取り付け作業では、回す方向と締め付ける順序、そして力の強さ(トルク管理)に厳格なルールが存在します。
◆ 回転方向(締め付け・緩め)
一般的な乗用車はすべて「正ネジ(右ネジ)」です。
- 締める時:時計回り(右回し)
- 緩める時:反時計回り(左回し)
「時計の針と同じ方向に回せば締まる」と覚えておけば間違いありません。
◆ 均等に密着させる「対角線」の締め順
1箇所ずつ完全に締め切ってしまうと、ホイールが偏って装着されてしまいます。ジャッキアップした状態でまず手締めをし、工具で軽く仮締めしたら、ジャッキを降ろして以下の順番で本締めを行います。
- 4穴ホイール:「1 → 3 → 2 → 4」(十字を描く順番)
- 5穴ホイール:「1 → 3 → 5 → 2 → 4」(星形一筆書きの順番)
- 6穴ホイール:対面するボルトを順番に結ぶように締め付ける
◆ 規定締め付けトルクを守る
車載のL字レンチを足で踏みつけて力任せに締め上げるのは非常に危険です。ボルトが伸びて破断(ねじ切れ)する原因になります。
- 普通乗用車の規定値目安:約 100〜120 N・m(ニュートンメートル)
- 軽自動車の規定値目安:約 80〜100 N・m
必ず車種ごとの取扱説明書に記載された規定トルクを確認し、「トルクレンチ」を使用して「カチッ」と設定トルクで締め付ける習慣を身につけてください。