折れない心を作る『自省録』名言!現代の悩みを破る哲人皇帝の教訓
詳細を見る
そもそもこの思考法は、古代ギリシャの哲学者ゼノンがアテネの彩画廊(ストアイ・ポイキレ)で説き始めたことに端を発する。外部の出来事に対して動じない不感不動(アパテイア)を目指すストア哲学は、やがて地中海を越えてローマへと伝播し、社会を支える実用的な道徳律へと進化を遂げた。
その到達点となったのが、ローマ帝国の最盛期を築いた「五賢帝」の時代である。最後の五賢帝として君臨した哲人皇帝は、先人たちが磨き上げた知恵を机上の空論にとどめず、国家の統治という極限の現場で実践してみせた。個人的な感情を排し、全体のために義務を果たすという厳格な態度は、現代のリーダーシップ論にも直結する普遍的な強さを秘めている。