時速500Kmで浮く理由は?リニアの仕組みと2026年最新の開業経緯
世界に存在するリニアモーターカーは、浮上方式によって大きく2つに分類されます。日本が開発した「反発式(EDS)」と、ドイツが開発し中国・上海のトランスラピッドなどで実用化された「吸引式(EMS)」です。
海外の吸引式は、鉄製ガイドウェイの下から電磁石で車体を吸い上げる方式です。浮上量が約1cmしかないため、ミリ秒単位で磁力をコンピュータ制御しなければレールに接触してしまうリスクを抱えています。
対する日本の反発式は、約10cmという圧倒的な浮上高を誇ります。走行中に地震が発生して軌道が多少変形しても接触する恐れが極めて低く、磁気的な復元力によって車体が常に中央へ押し戻されるため、原理的に脱線しにくい構造を有しています。地震大国である日本において、反発式が選ばれたのは必然的な安全設計の結果です。