木嶋佳苗の本は何を語るのか?『礼讃』や獄中手記・ルポから迫る真相
なぜ彼女は、これほどまでに金銭と承認欲求に執着するようになったのか。関連書籍の多くが、その原点として木嶋死刑囚の生い立ちと特異な家庭環境を検証しています。
北海道東部の別海町で育った木嶋佳苗は、裕福な家庭環境のもとでピアノや料理などの英才教育を受けて育ちました。地元では名士として知られた家庭であり、彼女自身も幼少期からプライドが高く、周囲を見下すような言動が散見されたと伝えられています。
しかし、上京後に生活水準を維持しようとする過程で金銭感覚は急速に麻痺していきました。高級リゾート通いや外車での移動、名門料理教室での散財を支えるため、リサイクルショップの売買トラブルや詐欺まがいの借金を繰り返し、やがて婚活サイトを利用した連続不審死事件へと雪崩れ込んでいきます。書籍に記された彼女の半生は、地方の良家の子女が虚飾の都会生活に呑まれ、モンスターへと変貌していく過程を生々しく物語っています。