半グレと暴力団は何が違うのか?進化するトクリュウの危険な罠
半グレという言葉の定着には、歴史的な背景がある。ジャーナリストの溝口敦氏が著書などで名付けたこの概念は、2000年代以降の東京・六本木や西麻布を舞台に急速に可視化した。その象徴が、世田谷や杉並の暴走族OBらで結成された関東連合である。彼らはIT長者や芸能界と交わり、表のビジネスと裏社会の暴力をシームレスに行き来した。六本木のクラブ襲撃事件で主犯格とされる見立真一容疑者が国際手配された一件は、その凶暴性を世に見せつけた象徴的事件だ。
同時期、中国残留孤児の2世や3世を中心に結成された怒羅権(ドラゴン)もまた、圧倒的な武闘派集団としてアンダーグラウンドで勢力を拡大した。社会問題・実話ノンフィクションの世界で繰り返し描かれてきたこれらの集団は、単なる不良少年グループの枠を疾走し、都市型犯罪の新たなプロトタイプを作り上げてしまった。