「言葉の呪縛」から18年――倖田來未の失言騒動が令和のネット社会に投げかける重い問い

「言葉の呪縛」から18年――倖田來未の失言騒動が令和のネット社会に投げかける重い問いにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

時計の針を2008年1月30日に戻す。深夜ラジオ番組『倖田來未のオールナイトニッポン』でのことだ。マネージャーの結婚を話題にする中で、彼女は「35歳を過ぎるとお母さんの羊水が腐ってくる」という趣旨の発言をした。悪気のない、ごくカジュアルな雑談のトーンだった。しかし、その影響力はあまりにも大きすぎた。

放送直後からネット掲示板を中心に批判が殺到。事態を重く見た所属レコード会社や事務所は謝罪に追い込まれ、出演していた大手企業のCMは一斉に放送見合わせとなった。プロモーション活動はすべてストップ。まさに「一瞬の口滑り」が、絶頂期にあった歌姫のキャリアを急停止させた瞬間だった。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。