チャイニーズクレステッドドッグは飼いにくい?後悔防ぐ二大特徴と真実
家族として迎える上で、避けて通れないのが犬種固有の病気への理解です。一般社団法人ジャパンケネルクラブや英国ケネルクラブ(KC)の獣医学臨床データにおいて、本種にはいくつか注視すべき遺伝疾患が確認されています。
代表格となるのが「進行性網膜萎縮症(prcd-PRA)」と「原発性水晶体脱臼(PLL)」です。これらは常染色体潜性(劣性)遺伝の眼疾患であり、重症化すると不可逆的な視力喪失や緑内障による眼球摘出を余儀なくされます。現代の獣医学ではDNA検査によってアフェクテッド(発症リスク保有)、キャリア(保因)、クリア(正常)の判定が可能です。このため、子犬をブリーダーから迎える際は、「親犬双方のPLLおよびPRAの遺伝子検査証明書」を提示できるシリアスブリーダーであるかを必ず確認しなければなりません。
このほか、小型犬全般に見られる膝蓋骨脱臼(パテラ)や、耳介が凍傷・壊死を起こしやすい血流障害も散見されます。体格が華奢で骨が細いため、ソファーからの飛び降りによる前肢骨折事故は若齢期に極めて多発しています。
一方、近年の保護活動や愛護団体の啓発により、里親募集という選択肢を検討する層も広がっています。繁殖引退犬や飼育放棄されたチャイニーズクレステッドドッグを引き取るケースです。保護犬を迎える際は、先行する皮膚トラブルの既往歴や、社会化不足による重度の分離不安・恐怖性攻撃行動がないかをシェルター担当者に精査確認することが前提となります。ケアに費用と時間がかかる個体ほど、飼い主側の覚悟と財政的余裕が厳格に問われます。