立正佼成会と創価学会の決定的違いとは?政治・教義の深層に迫る
両団体を比較するうえで、まず直視すべきは宗派的ルーツと聖典の捉え方である。どちらも『妙法蓮華経』、すなわち法華経を信仰の絶対的支柱に掲げる点では共通している。しかし、その実践方法と教義の導出においては、根本的な哲学の相違が立ちはだかる。
創価学会は1930年、牧口常三郎と戸田城聖によって創立された。歴史的には日蓮宗の流れをくむ日蓮正宗の檀信徒団体として発足し、日蓮の著述や教理を絶対的な基準として発展してきた。その教義の根幹には、他の宗教や思想を排除して自らの正統性を主張する強固な信条があった。名誉会長である池田大作の指導下で組織は急速に拡大し、世界中に信徒を広げる巨大な在家仏教運動へと脱皮を果たすこととなる。
対する立正佼成会は1938年、庭野日敬と長沼妙子によって設立された。霊友会からの派生という歴史を持ち、法華経の教えを基盤としながらも、伝統的な仏教の共通理念である「慈悲」や「諸法実相」を重視した。庭野日敬は、自宗の正統性のみを主張する排他的な姿勢を戒め、他宗教や他宗派との積極的な対話・協力を推進した。ここに、自前の正統性を追求する創価学会と、包摂的な仏教観を持つ立正佼成会との明確な分水嶺が存在する。