ファーストジェントルマンの全貌!総理の夫が暴く日本政治の裏側
この言葉を日本のお茶の間に一気に浸透させた最大の起爆剤といえば、原田マハの痛快な同名小説を原作とした映画『総理の夫』である。東映と日活という日本映画界を牽引する名門2社がタッグを組んで世に送り出したこの作品は、日本初の女性総理が誕生した世界線を鮮烈に描き出した。
作中で鳥類学者としての日常から一変、未曾有の立場に戸惑いながらも妻を支え抜く主人公を演じたのは田中圭。そして、凛とした気品と圧倒的なカリスマで内閣を率いる女性総理を中谷美紀が演じきった。制作関係者が明かす秘話によれば、撮影現場では「前例のない男性配偶者の振る舞い」を巡って、衣装のトーンから立ち位置の一歩に至るまで緻密な議論が重ねられたという。妻の影に隠れすぎず、出しゃばりすぎず、かつ揺るぎない信頼関係をどう視覚化するか。田中圭が見せた絶妙な脱力感と中谷美紀の毅然たる佇まいの対比は、まさに前例なきポジションの葛藤と真実を鮮やかに浮き彫りにした。