400年受け継がれる静岡の老舗・丁子屋のとろろ汁と歴史の全貌
東海道五拾三次の20番目の宿場町として栄えた丸子宿。この地に佇む丁子屋は、日本の近世文学や美術史においても重要な役割を果たしてきた。
天才浮世絵師・歌川広重が描いた代表作東海道五拾三次の「丸子 名物とろろ汁」には、茅葺き茶屋で旅人が旨そうにとろろ汁をすする情景が活き活きと表現されている。その浮世絵の世界観は、今なお店舗の外観や意匠にそのまま残されている。また、十返舎一九の滑稽本東海道中膝栗毛では、主人公の弥次さん喜多さんがこの店で繰り広げるコミカルな珍道中が描かれ、当時から全国的な知名度を誇っていた証となっている。