笹と竹の違いとは?見分け方や特徴・生態の真相を植物のプロが徹底解説
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フィールドワークや街路樹の観察において、笹と竹を判別する際に役立つのが形態学的な3つの特徴です。大きさや背丈だけで判断しようとすると、小型の竹(オカメザサなど名前にササと付きながら竹に分類されるもの)や大型の笹(草丈が2メートルを超えるチシマザサ)を見誤ることになります。確実に見分けるためのチェックポイントは次の通りです。
最も確実な識別ポイントはタケノコの皮の有無です。竹はタケノコから親竹へと急激に伸長する過程で、幹(専門用語では「稈(かん)」と呼びます)を保護していた皮が完全に剥がれ落ち、美しい緑色のすべすべした幹が露出します。一方で、笹は稈が成長しきった後も皮が脱落せず、枯れて茶色く変色しながらも幹の表面に密着して残り続けます。
次に注目すべきは節から出る枝の本数です。幹の節(ふし)の部分を観察すると、竹は1つの節から基本的に「2本」(まれに3本)の太い枝が対になって伸びます。これに対して、笹は1つの節から「3本から5本以上」の細い枝が放射状にまとまって生え出る特徴を持っています。
3つ目の決定打が葉脈の特徴と違いです。葉を太陽やスマートフォンのライトにかざして裏側から透かして観察してみてください。竹の葉には、縦に走る主脈に対して横方向の細脈が直交し、規則正しい「格子状(網目状)」の模様が浮き上がります。対照的に、笹の葉には横方向の脈がほとんど目立たず、縦の線が美しく平行に並ぶ「平行脈」がそのまま通っています。この3点さえ知っていれば、目の前にある植物が笹なのか竹なのかを迷うことはありません。