タラップとは?語源の意外な真相と航空・建築現場で選ばれる理由

タラップとは?語源の意外な真相と航空・建築現場で選ばれる理由とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

現代の空港において、ターミナルビルから飛行機のドアへ直接屋内で移動できる伸縮式通路を「ボーディングブリッジ(Passenger Boarding Bridge: PBB)」と呼びます。空調が効き、雨風にさらされずバリアフリー性に優れたPBBが普及した現在でも、なぜ飛行機乗降階段であるタラップが世界中の空港で第一線で使われ続けているのでしょうか。

空港のランプエリアで稼働するタラップは、正式にはパッセンジャーステップ車(飛行機タラップ車)と呼ばれ、自走式トラックの荷台に伸縮式階段と油圧シリンダーを搭載した空港地上支援器材(GSE: Ground Support Equipment)の代表格です。機体のドア高さ(小型機の2メートル台から大型機の5メートル超まで)に合わせて階段の高さと角度をミリ単位で調整できます。

航空会社や空港運営会社への取材によると、現在もタラップ使われる理由には以下の3大要因が存在します。

  • 駐機料(スポット費用)と空港使用料の削減:PBBを備えたターミナル直結スポットは使用料が高額です。オープンスポット(沖止め)に駐機してタラップ車を使用することで、運航コストを大幅に抑制できます。
  • 機体ターンアラウンド(折り返し)時間の短縮:PBBは通常前方ドア1箇所にしか接続できませんが、タラップ車であれば前方ドアと後方ドアの2箇所同時に接続して乗客の降機・搭乗を並行処理できます。1分1秒を争うLCC(格安航空会社)において、25〜30分での折り返しを実現する必須装備です。
  • 地方空港・小規模空港でのインフラ適合性:莫大な設備投資が必要なPBBを導入できない空港でも、タラップ車が数台あればあらゆる旅客機を受け入れ可能です。
渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

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