乳化剤の危険性と体に悪い噂の真相|腸内環境や発がん性を徹底検証の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。
一言で「乳化剤」と括られていますが、その由来や化学構造は多種多様です。食品衛生法で指定されている「指定添加物」と、長年食経験のある動植物から抽出された「既存添加物」に大別されます。主な乳化剤の種類一覧とそれぞれの安全評価、用途を一覧表に整理しました。
乳化剤の名称由来・特徴安全性評価(ADI)主な使用用途と注意点植物レシチン(大豆由来)大豆油の精製過程で得られるリン脂質(既存添加物)ADI制限なし(極めて安全性が高い)チョコ、菓子類。大豆重度アレルギー患者は微量残存に留意グリセリン脂肪酸エステル植物油脂とグリセリンを結合させたもの。生体内で油脂同様に分解ADI制限なし(安全)パン、ケーキ、マーガリン。日本で最も汎用される乳化剤ショ糖脂肪酸エステル砂糖(ショ糖)と脂肪酸をエステル化。体内ですみやかに代謝0〜40 mg/kg体重/日缶コーヒー、清涼飲料水、ホイップクリーム。風味への影響が少ないポリソルベート80オレイン酸とソルビトール化合物を合成(合成乳化剤)0〜10 mg/kg体重/日一部のドレッシング、冷菓。腸内バリア機能への影響に関する学術研究ありカルボキシメチルセルロース植物繊維(セルロース)を原料とした増粘・乳化安定剤ADI制限なし加工食品全般。腸内細菌叢のバランス変化について海外で研究対象
日本国内で流通する加工食品に使用されている乳化剤の9割以上は、植物油脂や砂糖、大豆などから作られるグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、植物レシチンです。これらは体内の消化酵素によって日常の栄養素(脂肪酸や糖)と同様に消化・吸収・代謝されるため、体内に蓄積して毒性を発揮する心配はありません。