『大怪獣のあとしまつ』なぜ大炎上?酷評の理由と衝撃ラストを徹底解剖

『大怪獣のあとしまつ』なぜ大炎上?酷評の理由と衝撃ラストを徹底解剖の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

本作の評価を決定づけ、Yahoo!映画やFilmarksなどのレビューサイトで低評価が続出した最大の要因が、衝撃的すぎるラストシーンです。

死体の腐敗が進み、熱線爆発のカウントダウンが迫るクライマックス。あらゆる科学的・軍事的作戦が失敗に終わり、絶体絶命の危機に陥ったその瞬間、山田涼介演じる主人公・帯刀ユキノの身体が突如として眩い閃光に包まれます。ユキノは突如として「光の巨人(ウルトラマンを想起させる超越的存在)」へと変身し、巨大怪獣の死体を抱え上げて宇宙空間へと飛び去っていきました。そして、怪獣処理を完遂したユキノは地球へ戻ることなく物語は幕を閉じます。

この結末に対し、劇場内やネット上では「意味不明」「最初からそれをやれ」という声が噴出しました。物語冒頭で「3年前に光の巨人が怪獣を倒して姿を消した」という前置きはあったものの、主人公がその巨人本人であったという伏線の回収があまりにも唐突であり、2時間かけて描かれた死体処理の苦闘や人間ドラマをすべて無意味にする「デウス・エクス・マキナ(劇的なご都合主義)」として受け止められたためです。

三木聡監督の意図としては、「特撮ヒーローのパロディと脱構築」「不条理劇としてのオチ」であったと考えられますが、王道のエンタメを期待して足を運んだライト層にとっては、梯子を外された感覚しか残らない結末となってしまいました。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。