なぜ本場にない?サイゼリヤ「ミラノ風ドリア」300円の真相と再現術
多くの外食チェーンが原材料費やエネルギーコストの高騰に伴う度重なる価格改定を余儀なくされるなか、サイゼリヤのミラノ風ドリアは税込300円を頑なに死守しています。かつて1980年代には480円で提供されていましたが、価格改定を重ねて290円へ値下げされ、2026年のキャッシュレス・端数処理対応による税込300円改定以降、現在に至るまでその価格帯を堅持しています。
この信じがたい低価格を可能にしている根幹は、製造小売業(SPA)の徹底です。サイゼリヤはオーストラリアに東京ドーム約10個分におよぶ自社工場(サイゼリヤ・オーストラリア)を保有し、新鮮な生乳から直接ホワイトソースを製造しています。原料の受け入れからソースの完成までを一貫管理することで、高品質な乳製品を驚異的な低コストで日本へ輸送しています。
さらに、店舗オペレーションの工業化も見逃せません。キッチンには皿を流すだけで設定通りの焼き加減に仕上がるコンベアオーブンが導入されており、調理人の熟練度に依存せず、注文からわずか数分で熱々のドリアを提供できる仕組みを構築しています。