恋する妻たちの結末と真相!母たちの禁断愛が辿り着いた最終回の真実
本作の凄みは、主役級の俳優陣が剥き出しの人間臭さを演じ切ったキャスティングの妙にあります。TBS制作陣が公開した公式相関図が示す通り、矢印は一方通行の片思いから、復讐心、打算、純愛まで複雑に絡み合っています。
木村佳乃が見せたのは、良妻賢母の仮面の下に閉じ込めていたオンナの業でした。失踪した夫への愛憎を断ち切れないまま、同じ傷を持つ斉木との距離を縮めていく際の、伏し目がちな視線や声の震えは、多くの女性視聴者の胸を締め付けました。対する小泉孝太郎も、爽やかなパブリックイメージを覆し、屈折した情熱を抱える警備員・斉木を骨太に演じています。
視聴者の熱量を一気に沸点へと押し上げたのが、吉田羊と磯村勇斗のオフィスラブです。エレベーター内での密かな接触や京都出張の夜など、理性を保とうとする上司と、それを鮮やかに打ち砕く年下男子の駆け引きはSNSで毎話トレンド入りを果たしました。磯村勇斗が見せた「色気と危うさ」は、放送当時から語り草となっています。
さらに異彩を放ったのが、阿部サダヲと仲里依紗のコンビです。軽妙洒脱でありながら、まりの窮地には全財産を投げ打ってでも救い出そうとする丸太郎の器の大きさは、モラハラ夫に苦しむまりのみならず、画面の前の視聴者を虜にしました。なお、公式スピンオフとして配信された『恋する男たち』では、本編では語られなかった男性陣の嫉妬、狡猾さ、葛藤が赤裸々に描かれ、女性目線だけでは見えなかった愛憎の裏面を補完する名作として知られています。