カバの平均体重は何トン?時速40Kmで走る筋肉質な巨体の真相
「体重1.5トン以上の筋肉の塊」が本気を出したときの破壊力は、野生界でも群を抜いています。水中でボーッと過ごしている姿からは想像もつきませんが、陸上に上がったカバの走る速度は時速30km〜40kmに達します。これは人類最速のスプリンター(ウサイン・ボルト氏の最高時速が約44km)がトップスピードで走るのとほぼ同等です。
短距離であれば、人間がどれほど全力疾走しても追いつかれ、軽トラックが猛スピードで衝突してくるのと同等の衝撃を受けることになります。重い骨と爆発的な筋肉が生み出す推進力は凄まじく、草むらや湿地帯の悪路であっても速度をほとんど落とさずに突進してきます。
加えて恐ろしいのが、カバの噛む力と危険性です。カバのアゴは最大で約150度まで大きく開き、下アゴから突き出た犬歯は50cmを超える長さに成長します。その強靭な顎筋から繰り出される噛む力(咬合力)は約2トン(約1万9,000ニュートン以上)と推計され、硬い装甲を持つ巨大ワニの体を一撃でへし折り、小型ボートを一噛みで真っ二つにするほどの破壊力を持ちます。アフリカ現地で「最も人間を死傷させている大型野生動物」として警戒される理由は、この圧倒的な機動力と殺傷力にあります。