なぜ選ばれる?クラブハリエのバームクーヘン人気の秘密と美味の全貌
洋菓子の本場ドイツにおける伝統的なバウムクーヘンは、油脂にバターのみを用い、しっかりとした重厚な噛みごたえとスパイシーな風味を特徴とします。しかし、クラブハリエが1979年に開発をスタートし、改良を重ねて完成させたバームクーヘンは、それとは明確に一線を画す「日本人好みの繊細な食感」を追求したものでした。
最大の特徴は、スポンジケーキやシフォンケーキを思わせる極上のふわふわ感としっとりとした口どけです。この柔らかさを実現しているのが、卵黄と卵白を別々に泡立てて合わせる「別立て製法」です。きめ細かく泡立てられたメレンゲをたっぷり含んだ生地は非常に柔らかく、本来であれば専用の心棒(スピット)に巻き付いて焼き続けることが極めて困難とされます。
機械による全自動化が一般的な現代においても、クラブハリエでは職人がオーブンの前に立ち、季節や湿度、生地の状態に合わせて一本一本付きっきりで焼き加減を調整しています。生地の重みで芯からこぼれ落ちそうになる絶妙な水分量を維持しながら、層を均一に重ねていく技術は、数年以上の修業を積んだ職人技の結晶です。
さらに、外側に薄くコーティングされた砂糖衣(フォンダン)の存在も見逃せません。シャリッとした小気味よい食感と、噛むほどに広がる優しい甘みが、内部のしっとり生地と見事なコントラストを描き出し、最後の一口まで飽きさせない黄金比を構成しています。