ソルトレイク電撃決定の舞台裏!知られざる内定劇と日本勢の行方
開催地決定を巡る水面下の攻防は、極めて緻密かつ戦略的に進められた。かつてのように巨額の誘致合戦を繰り広げる時代は完全に終わりを告げている。国際オリンピック委員会(IOC)の前会長トーマス・バッハ氏らが主導した「優先交渉権」の導入が、今回の内定劇を決定づける鍵となった。開催権の獲得に向け、事前交渉のテーブルで提示されたのが2034年ソルトレイクシティ冬季オリンピック構想である。
気候変動によって冬季競技を開催可能な地域が年々減少するなか、豊富な降雪量と盤石な経済基盤を兼ね備えたソルトレイクは、IOCにとって喉から手が出るほど欲しい「絶対的安牌」だった。伝統的な開催都市選考の枠組みを打ち破る形で進行したこのプロジェクトは、将来的な五輪回し(持ち回り開催)の布石とも噂されている。