裏社会と銀幕を結ぶ巨頭・図越利一の真実最新ドキュメンタリー解禁
昭和40年代から50年代にかけて、日本の映画界を席巻したのが「実録ヤクザ映画」という新ジャンルだ。中でも東映が制作した『仁義なき戦い』シリーズは、従来の任侠美談を打ち破る圧倒的なリアリティで観客を熱狂させた。しかし、そのリアルな描写やロケーション撮影、当時の雰囲気を再現する裏には、実在する組織やその頂点に立つフィクサーたちの存在が不可欠であった。
日本極道史をスクリーンに焼き付けるにあたり、映画製作者や監督たちは幾度となく京都の図越のもとへ足を運んだとされる。現場でのトラブル処理から、当時の裏社会の空気感、生き残りをかけた男たちの心理描写に至るまで、彼の発言や存在感そのものが作品の質を左右した。映画業界がもっとも熱狂し、血を通わせていた時代、その背後には間違いなく図越利一という巨大な影が差していたのだ。