生け花はなぜ始まった?六角堂の起源から三大流派の進化まで徹底解説

生け花はなぜ始まった?六角堂の起源から三大流派の進化まで徹底解説について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

江戸時代に入り社会が安定すると、生け花は特権階級の嗜みから町人階層へと一気に普及します。これに伴い、生活様式に合わせた新たな花型が生み出され、近代にかけて劇的な変化を遂げていきました。

現代まで受け継がれる代表的な3つの花型には、それぞれ明確な誕生の背景と特徴の違いがあります。

1. 生花(しょうか/せいか):
江戸時代中期、複雑で大型すぎる立花に代わり、庶民の町家でも手軽に飾れるように考案された様式です。「天・地・人」(または真・副・体)の3つの主要な枝によって、植物が大地から力強く芽吹き伸びていく生命力をシンプルな線美で表現します。

2. 盛花(もりばな):
明治時代、文明開化によって洋風建築や西洋草花(チューリップ、カーネーションなど)が輸入されたことで誕生した革新的スタイルです。小原流の開祖・小原雲心(おはら うんしん)が創案しました。従来の背の高い花瓶ではなく、平たい水盤に「剣山」を沈め、色鮮やかな花を面として盛り生ける手法は、当時の近代生活に革命を起こしました。

3. 自由花(じゆうか/フリースタイル):
大正末期から昭和初期にかけて起こった「新興いけばな宣言」を機に広まった形式です。草月流の創始者・勅使河原蒼風(てしがはら そうふう)らが牽引し、決められた型を打ち破り、植物以外の素材(鉄、ガラス、プラスチック等)も取り入れながら、個人の自由な感性と空間表現を追求する現代アートへと進化しました。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。