漢字「呪」の成り立ちに驚愕!祝との意外な共通点と古代の祈りの真相
ここで誰もが抱く疑問が、「祝(いわう・しゅく)」という漢字との酷似性です。実は、古代中国の甲骨文字や金文の記録を調べると、「呪」と「祝」はもともと同じ起源を持つ双子のような文字であることが分かります。
「祝」の字は、祭壇や神霊を象る「示(しめすへん)」に「兄」を添えた形です。神の宿る祭壇の前で祭司が祈りを捧げる姿が「祝」であり、祈りの器そのものを強調した姿が「呪」でした。古代における両者の役割は次のように分化していきます。
神霊の加護を求め、幸運や豊作を願う祈りが「祝祷(しゅくとう)」であり、邪悪な霊を威圧して追い払い、悪霊の災いを封じる祈りが「呪術(じゅじゅつ)」でした。天に向かって言葉の力(言霊)を行使する点において、両者に本質的な善悪の区別はなく、同じコインの表と裏の関係だったのです。