【2026年最新リポート】伝統校が仕掛ける教育改革——群馬県・邑楽南中学校で起きている「地方再生の奇跡」
「このセンサーが示す数値だと、今年の白菜の収穫時期は3日早まるかもしれない」——理科室で声を弾ませるのは、3年生の男子生徒だ。校庭の一角に設置された気象観測環境データと、近隣の協力農家から寄せられた収穫データを突き合わせ、AIツールを駆使して成長予測モデルを構築しているという。
ここで行われているのは、机上の空論ではない。邑楽町の基幹産業である農業を題材にした、完全オリジナルの探究学習だ。生徒たちは地域の課題を自らの問題として捉え、テクノロジーを用いて仮説検証を繰り返す。従来の教科書通りに進む受動的な授業は、ここでは過去の遺物と化している。