世界一小さい国の謎に迫る!バチカン市国の面積・人口と誕生秘話
ネット上の情報やSNSのコミュニティでは、バチカン市国に関して多くの都市伝説や誤解が散見されます。現場の事実関係に基づき、代表的な誤認を是正します。
第一の誤解は、「バチカン市国の中で生まれれば市民権を得られる」という出生地主義の誤認です。バチカン国内には産婦人科を備えた一般病院が存在せず、歴史上バチカン領内で出生した事例は皆無に等しいのが実情です。市民権は前述の通り教皇庁の職務に付随して付与され、退職や任期終了とともに自動的に失効し、元の国籍(多くはイタリア国籍)に戻る厳格な法規範が敷かれています。
第二の誤解は、「バチカンには誰でも宿泊できるホテル街がある」という言説です。国境内に一般旅行者向けの商業ホテルは存在しません。国境の内側に宿泊できるのは、教皇庁に公式招待された要人や特定の聖職者用の宿舎(サンタ・マルタ館など)に限られます。一般の旅行者はすべて、周囲を取り囲むローマ市内のホテルに滞在することになります。