浜崎あゆみ『Seasons』歌詞の真実と絶望三部作ミリオンの裏側
この重層的な歌詞世界を際立たせたのが、Do As Infinityのギタリストとしても知られるコンポーザーD・A・I(長尾大)が手掛けた哀愁漂うメロディでした。どこかノスタルジックで親しみやすく、それでいて劇的な展開を見せる楽曲構造は、アレンジャー鈴木直人の緻密なストリングスアレンジと相まって、J-POP史に残る完成度を誇ります。
さらに楽曲のヒットを後押ししたのが、佐藤浩市主演のフジテレビ系ドラマ『天気予報の恋人』の主題歌起用でした。深津絵里や稲森いずみらが織りなす、嘘と本音が交錯する大人の不器用な恋愛模様と、『SEASONS』の持つ切なくも温かい空気感が完璧に調和。ドラマのエンディングで流れる切実な歌声が視聴者の涙を誘い、普段J-POPを聴かない層へも急速に浸透していきました。