緊迫の殺人現場に潜む決定的証拠:鑑識極秘取材で迫る事件真相
事件現場を単なる物証の収集場所から「犯人の深層心理が露出した空間」へと再定義したのが、プロファイリングの草分けであるジョン・ダグラスだ。彼が確立に貢献した連邦捜査局(FBI)行動分析課(BAU)の理論体系は、現場に残された異常な行動パターンから犯人の人物像を逆算する科学的アプローチとして世界中の警察組織に影響を与えた。
「犯罪者は現場に自分自身の心理的痕跡を置き去りにする」――ダグラスが掲げたこの命題は、今なおプロファイリングの根幹を成す。現場における遺体の損壊状況や過剰な殺傷痕(オーバーキル)、物品の持ち去りといった行動は、犯人固有の動機や精神的葛藤を満たすための「シグネチャー(署名)」となる。捜査官たちは、散乱する現場の状況から犯人の年齢層、対人関係の歪み、さらには再犯の危険性までを読み解いていく。