大相撲を彩る髪の毛の伝統と美!床山の神業が紡ぐ大銀杏の真実
力士が頭上に咲かせる大銀杏は、本人が結っているわけではない。それを一手に引き受けるのが、日本相撲協会に所属する専任の職人「床山(とこやま)」だ。彼らは力士とともに部屋で寝食を共にしながら、髪結いの技を磨き上げていく。
髪の長さや量、頭の形は力士ごとに全く異なる。特製の柘植(つげ)櫛と髪結い用の紐を巧みに使い分け、わずか15分足らずで完璧な大銀杏を作り出す手さばきはまさに神業。伝統文化の現場で長年培われてきたこの職人技は、機械化や効率化とは無縁の孤高の芸術と言えるだろう。