「東京」という苗字は実在する?驚きの由来と都内名字ランキングTop10
なぜ「東京」という名字が誕生したのか。その背景には、幕末から明治維新にかけての大きな社会変革が深く関わっている。
江戸が「東京」へと改称されたのは1868年(慶応4年・明治元年)のことだ。その後、1875年(明治8年)の「平民苗字必称義務令」によって、すべての国民が名字を名乗ることが義務付けられた。この際、多くの人々は先祖代々の土地や屋号、地形にちなんだ名を届け出たが、中には新時代の到来を祝して新しい首都名である「東京」を名字として選んだ家が存在したと考えられている。
また、もうひとつの説として、京都の東側に位置する集落や屋敷を指して古くから呼ばれていた小字(こあざ)や方角表現が転じて名字になったというルートも指摘されている。奈良時代や平安時代から続く「京都」「奈良」といった古代都市姓に比べると歴史の浅い名字ではあるが、明治という激動の新時代を象徴する極めて象徴的な姓といえる。