梁塵秘抄の真相|後白河法皇が狂酔した今様と遊びをせんとやの深層

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Q1:『梁塵秘抄』は現在、全巻読むことができるのですか?
A1:残念ながら全巻は現存していません。当時は本編10巻・口伝集10巻の計20巻あったとされていますが、大半が失われ、現在は本編の巻第一・巻第二の一部(歌数にして約565首)と、口伝集巻第一の一部および巻第十が残るのみです。しかし、残された断片だけでも当時の民衆文化を知る上で計り知れない価値を持っています。

Q2:今様(いまよう)と和歌の一番の歌い方の違いは何ですか?
A2:和歌が基本的に朗詠や披講のように厳かな節回しで詠まれるのに対し、今様は当時の最新ポップスであり、軽快なメロディに乗せて手拍子や鼓、時には身振り手振りを交えてリズミカルに「歌い踊る」芸能でした。聴衆と一緒に大合唱して盛り上がるライブ感の強い音楽でした。

Q3:なぜ『梁塵秘抄』には仏教に関する歌(法文歌)が多く含まれているのですか?
A3:平安末期は「末法思想」が蔓延し、社会不安から極楽往生を願う浄土信仰が爆発的に広まった時代でした。今様は単なる娯楽ソングだけでなく、庶民や遊女が観音菩薩や阿弥陀仏への祈りを捧げる「ゴスペル(宗教歌詠)」としての役割を強く担っていたため、仏教の教えを分かりやすく七五調に乗せた歌が数多く収録されています。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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