瀧本幹也の写真集が放つ静謐な光:自然と建築、レンズが捉えた美学の軌跡
瀧本幹也は1974年、愛知県に生まれました。写真の道を志した彼は、日本写真界の巨匠である操上和美氏(Camel Studio)に師事します。操上氏のもとで叩き込まれたのは、被写体に対する一切の妥協を排した緊張感と、光の質を見極める徹底的な観察眼でした。1998年に23歳の若さで独立し、「瀧本幹也写真事務所」を設立。早々に広告界で頭角を現します。
彼の原点には常に「スタジオワークの精度」と「ロケーション撮影のライブ感」という相反する二要素の横断が存在します。商業写真の最前線で求められる高度なクオリティコントロールと、自身の作家性としての自由な視座。この双方向からのアプローチが、のちに発表される数々の写真集の強固な基盤となりました。