活き車海老が届いたら?プロ直伝の締め方・剥き方と極上刺身術
活き車海老が届いたら、まず慌てて箱の奥へ手を突っ込んではいけません。木箱や発泡スチロールに充填されているおがくずは、外気温を遮断し、車海老のエラに湿度を与えて「冬眠状態(仮死状態)」を保つために敷かれています。しかし、室温に触れて温度が上がると、一気に覚醒して激しく跳ね、部屋中におがくずを撒き散らす大惨事になりかねません。
取り出しの現場手順は以下の通りです。まず、作業場所をキッチンシンクの中、あるいは新聞紙や大きめのポリ袋を広げた作業台に限定します。ゴム手袋や軍手を装着し、おがくずの表面を優しくかき分けながら、車海老の「胴体の真ん中(背中側)」を上からしっかりと掴むのが鉄則です。尾やヒゲの先端だけを持つと、体をエビ反りにして激しく暴れ、尾の鋭いトゲ(尾扇中央の額角)で指を負傷するリスクがあります。
捕獲した海老は、すぐさま用意しておいたボウルに移し、水道水で表面に付着したおがくずを素早く洗い流します。この段階ではまだ元気よく動く個体も多いため、深めのボウルを使用し、飛び出しを防ぐためにザルや皿で軽くフタをしておくと安心です。