高力ボルトとは?普通ボルトとの違い・摩擦接合の仕組みと規格を徹底解説

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鉄骨工事で使用される高力ボルトは、その形状と締付け管理方式によって大きく分かれます。高力ボルト種類一覧および高力ボルトJIS規格・協会規格の相違点を把握することは、設計・施工における最重要事項です。

現在、国内の鉄骨建築現場でシェアの8割以上を占めるのがトルシア形高力ボルト(S10T規格など)です。先端に「ピンテール」と呼ばれる突起部を持ち、専用の電動レンチ(シャーレンチ)を用いて締め付けることで、規定の締め付けトルクに達した瞬間にピンテールが破断・脱落します。作業者の熟練度や力加減に関わらず、機械的に正確な軸力が導入されたことを目視で即座に確認できる画期的な製品です。

一方、古くからJIS規格として定められているのが高力六角ボルト(JIS B 1186のF10T規格など)です。六角頭を持ち、トルクレンチを用いたトルク法やナット回転法によって軸力を管理します。トルシア形用電動レンチが入らない狭小な取り合い部や、橋梁工事、特殊な防錆塗装が求められる土木構造物などで現在も指定採用されています。

項目トルシア形高力ボルト(S10T)高力六角ボルト(F10T)普通ボルト(SS400等)準拠規格JSS II-09(日本鋼構造協会規格)JIS B 1186(日本産業規格)JIS B 1180(一般六角ボルト)引張強さ1,000〜1,200 N/mm²1,000〜1,200 N/mm²約400 N/mm²前後接合方式高力ボルト摩擦接合高力ボルト摩擦接合(一部引張接合)支圧接合(せん断接合)締付け完了確認ピンテール破断の目視確認トルク値・ナット回転角の計測確認手締め/インパクト締め(管理値なし)施工性の評価極めて高い(一人施工・作業効率良好)中程度(工具の共回り防止・計測が必要)容易(ただし主要構造部には使用不可)
阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。