年間8万人が消える日本の闇|警察庁統計で迫る失踪の真相と現在
警察庁が分類する失踪理由の統計データに基づくと、失踪に至る動機や背景には年代ごとの明確な傾向が浮き彫りになります。
【失踪理由ランキングの主な動向】
警察庁の統計資料によると、失踪の動機・原因として受理された内訳の主要順位は以下の通りです。
1位:疾病関係(認知症・うつ病などの精神疾患)
圧倒的多数を占めるのが疾病関係であり、特に70代〜80代以上の認知症による行方不明者は年間1万8,000人を超え、統計史上最多水準を更新し続けています。
2位:家庭関係(親子関係の葛藤・夫婦不和・虐待・介護疲れ)
若年層から高齢者世帯まで幅広く見られ、心理的な孤立や家庭内暴力(DV)から逃れるための失踪が多数を占めます。
3位:事業・職業関係(失業・職場の人間関係・借金・倒産)
主に30代〜50代の現役世代男性に集中しており、責任感の強さや自己責任論の重圧から突発的に連絡を絶つケースが頻発しています。
4位:学業・異性関係(進路の挫折・いじめ・交際トラブル)
10代から20代前半の若者に多く、突発的で計画性の乏しい失踪が見られます。
10代の行方不明原因と現代特有の危機
10代の行方不明原因においては、SNSの普及が状況を大きく変貌させました。家庭や学校に居場所を失った少年少女が、SNS上で「#神待ち」「#家出」といったハッシュタグを通じて見知らぬ第三者と接触し、いわゆる繁華街の界隈や受け子グループなどの犯罪インフラに巻き込まれる事例が後を絶ちません。当事者の手記や保護者の証言からは、「普段と変わらない様子で登校したまま帰ってこなかった」という突発性の高さが共通して語られています。