Suchmosの魂Hsuこと小杉隼太が刻んだ重低音!名盤を生んだグルーヴ
彼らの登場以前、邦楽ロックとブラックミュージックの融合はどこか実験的な域を出ないことも多かった。しかし、彼のベースワークは違っていた。90年代の英アシッドジャズが持っていた妖艶なスウィング感と、70〜80年代の日本のシティ・ポップが持つ都会的なメロディセンス。これらを完璧な匙加減でミックスしてみせたのだ。
ルート音をなぞるだけにとどまらず、旋律のように躍動するベースライン。それは聴き手の耳を瞬時に奪い、体を揺らさずにはいられないグルーヴを生み出した。ジャンルの垣根を軽々と飛び越えるそのプレイスタイルこそが、日本のポピュラーミュージックの構造そのものを一段上のフェーズへと引き上げた要因である。