京都市立芸術大学の全貌|移転後の倍率・偏差値と難易度の真相
「芸術系大学を卒業しても安定した就職は難しいのではないか」という社会的な先入観に対し、京都市立芸術大学の就職先実績は極めて堅調な数値を叩き出しています。
美術学部(特にビジュアル・デザイン、環境デザイン、プロダクト領域)の卒業生は、京都に本社を置く任天堂をはじめ、ソニーグループ、パナソニック、トヨタ自動車などの大手メーカー、電通や博報堂といった広告代理店、スクウェア・エニックスやカプコンなどのゲーム・エンターテインメント業界へ多数の採用実績を誇ります。造形力だけでなく、課題解決型のデザイン思考を鍛え抜かれた学生に対する産業界の評価は非常に高く、デザイナーやクリエイティブディレクターとして第一線で活躍しています。
絵画や彫刻、工芸専攻の卒業生においては、作家活動を継続しながら大学院へ進学する道や、教員、美術館学芸員、文化財修復の道を選ぶ割合が高くなっています。また、音楽学部の卒業生は、国内外の主要プロオーケストラ団員、劇団、音楽教室の講師、中高の音楽科教員のほか、一般企業への就職など多様なキャリアを築いています。
さらに、経済的側面も見逃せません。公立大学であるため私立美大・音大と比較して学費が大幅に抑えられるだけでなく、京都市民に対する入学金減免や、経済状況に応じた学費減免制度、各種奨学金制度が手厚く整備されています。経済的負担を最小限に抑えながら最高峰の英才教育を受けられる点は、保護者にとっても極めて大きなメリットとなっています。
こうした環境から、前衛芸術家の草間彌生氏(京都府画学校出身)、現代美術家の森村泰昌氏、名和晃平氏、世界的な指揮者である佐渡裕氏など、国内外の芸術文化を牽引する著名な出身者が数多く輩出されてきました。