ウォッカとトマトジュースの究極黄金比!プロが明かす最高の一杯
この赤いスープのような杯には、重厚な歴史が刻まれている。誕生は1920年代のパリ。ハリーズ・ニューヨーク・バーで腕を振るっていた伝説のバーテンダー、フェルナン・ペティオが、当時アメリカから輸入されたばかりの缶詰トマトジュースとウォッカを交錯させたのが始まりとされる。
「ブラッディ・メアリー(血まみれのメアリー)」という衝撃的な名称は、16世紀のイングランド女王メアリー1世に由来するという説が根強い。プロテスタントを苛烈に弾圧し「血のメアリー」と恐れられた彼女の異名が、その鮮血を思わせる深紅の液体に重なった。異国の地で生まれた刺激的なカクテルは、時代と国境を超えて人々の想像力を掻き立てた。