なぜローズマリー挿し木は枯れるのか?発根率を9割に高める全手順
発根率を極限まで高めるためには、準備段階の細やかな下処理が不可欠です。プロの生産現場でも実践されている手順をステップ順に整理しました。
ステップ1:健全な挿し穂の採取と切り口の調整
株の先端から7cm〜10cm程度の、勢いよく伸びた新梢を清潔な園芸バサミで切り取ります。節の直下をカッターナイフ等の鋭利な刃物で斜め45度にカットし直すのがコツです。これにより断面積が広がり吸水効率が高まると同時に、形成層の露出面積が増えて発根しやすくなります。
ステップ2:下葉の処理と蒸散抑制
下部3cm〜4cmに付いている葉を指やハサミで丁寧に摘み取ります。土や水に葉が浸かると腐敗の原因になるためです。上部に残す葉も多すぎると水分が抜けるため、先端の葉を5〜6対程度残し、大きな葉は半分にカットして蒸散を抑える処理を施します。
ステップ3:発根促進剤「メネデール」による水揚げ
二価鉄イオンを含有する活力剤「メネデール」は、植物の光合成を助けカルス形成を促進する定番アイテムです。標準希釈倍率である100倍(水1Lに対してキャップ1杯/10ml)に薄めた水溶液を作り、挿し穂の切り口を1時間〜2時間ほど浸してしっかりと水揚げを行います。
ステップ4:無菌用土への挿し込みと初期管理
土挿しを行う場合、用土には肥料分の含まれていない赤玉土(小粒)単体、または赤玉土7:バーミキュライト3のブレンドを用います。割り箸などで土にあらかじめ下穴を開けてから挿し穂を静かに差し込み、周囲の土を軽く押さえて密着させます。直射日光を避けた明るい日陰(レースのカーテン越しなど)に置き、発根するまでは土の表面を乾かさないよう底面給水や霧吹きで管理します。