高畑充希の朝ドラ出演歴と飛躍の真相|なぜ彼女は国民的ヒロインになれたのか
『ごちそうさん』でのブレイクから2年半後、高畑充希は2016年前期の朝ドラ『とと姉ちゃん』で、ついに念願の主演ヒロイン・小橋常子役の座を射止めます。ここで注目すべきは、近年の朝ドラで増えていた「キャスティング(一本釣りオファー)」ではなく、応募総数2,564人という熾烈を極めた一般オーディションを勝ち抜いての選出だった点です。
なぜ制作陣は、数多の候補者の中から高畑充希をヒロインに選んだのでしょうか。当時の制作統括である落合将チーフプロデューサーは、記者会見や公式取材において選定理由を明確に語っています。決め手となったのは、激動の昭和を生き抜く女性に必要な「泥臭い生活感」と「圧倒的なチャーミングさ」を、作為なく両立できる稀有な表現力でした。
雑誌『暮しの手帖』の創業者である大橋鎭子をモチーフにした小橋常子は、早くに亡くなった父親に代わって「とと(父親)」として家族を養い、戦前・戦中・戦後の荒波をたくましく生き抜く女性です。優等生的な綺麗さだけでは説得力を持たないこの重責に対し、オーディション最終選考で見せた彼女の「地に足のついた佇まい」と「どんな苦境も笑顔に変える芯の強さ」が、審査員全員の一致した支持を集めました。過去に複数の朝ドラヒロイン オーディション経歴で落選の悔しさを味わってきた彼女の執念と研鑽が、最高の形で結実した瞬間でした。