ナックルカーブの投げ方完全解剖!消える魔球の握りと曲げる極意
ナックルカーブの威力を世界に知らしめた代表格が、元MLB屈指のクローザーであるクレイグ・キンブレル投手と、NPBで制球力と高速変化球を武器に実績を積み上げた石川歩投手です。
クレイグ・キンブレルの変化球は、150km/h台後半の豪速球と同じアームアングルから放たれる「パワーカーブ型」のナックルカーブです。MLBのトラッキングデータによると、彼の投球は2,500rpmを超えるハイスピンを記録し、打者が直球と判断してスイングを始動した瞬間にワンバウンドするほどの鋭角なブレーキを見せます。キンブレル本人は現役時のインタビューで「直球と同じ強い腕の振りを保ち、人差し指の爪を縫い目に食い込ませて振り下ろすだけだ」と語っており、フォームの同一性がいかに打者を錯覚させるかを証明しています。
一方、石川歩のナックルカーブは、卓越したコントロールと「奥行きの変化」を融合させた芸術的な球種です。シンカー主体の配球の中に時折交えるナックルカーブは、落差のメリハリによって打者の目線を上下に大きく揺さぶり、ゴロの山を築きます。両投手に共通するのは、小手先で曲げようとせず、自らの投球フォームのコアとなる腕の振りを1ミリも変えていない点にあります。