久米宏ラジオ終了の真相と伝説の軌跡|幕引きの理由と最後の肉声

久米宏ラジオ終了の真相と伝説の軌跡|幕引きの理由と最後の肉声に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。

radikoのタイムフリー機能やSNSが普及した2010年代以降、『久米宏 ラジオなんですけど』は従来の高齢層リスナーだけでなく、20代から40代の若い世代からも支持を集めていました。Twitter(現X)で土曜の午後に毎週トレンド入りしていた理由を紐解くと、他のラジオ番組にはない3つの特異な価値が存在していたことが分かります。

第1に、オープニングのフリートーク「空白の12分」に代表される、筋書きのないスリリングさです。その週の時事問題から、自身の身の回りで起きた些細な出来事、さらにはTBSという放送局そのものへの辛口批判に至るまで、タブーを恐れず語り尽くす姿勢はネット上で「現代で最もスリリングな生放送」と称賛されました。

第2に、多彩なゲストを迎える「今週のスポットライト」の圧倒的な深さです。大物政治家や文化人だけでなく、世間に知られていない市井の研究者、職人、若手活動家までをスタジオに招き、久米さん自らが綿密な事前調査をもとに鋭く切り込みました。リスナーからは「テレビでは決して見せないゲストの素顔がラジオだと浮き彫りになる」という評判が定着していました。

なお、番組終了後の現在、「当時のアーカイブを聴取する方法はあるのか」という問い合わせがコミュニティで頻繁に見られます。残念ながらTBSラジオのレギュラー放送全編を常時ストリーミング配信している公式アーカイブは存在しません。しかし、放送批評懇談会のギャラクシー賞ライブラリーでの閲覧や、久米宏さんの著書(『久米宏です。 ニュースステーションはザ・ベストテンだった』など)に収録された当時の発言録、さらには公式YouTubeや特番で不定期に公開されるダイジェスト映像などを通じて、その片鱗に触れることが可能です。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。