相撲協会の次期理事長は誰か?八角後継の本命候補と派閥の深層
読者が最も注目する「八角体制の任期満了に伴い、次期理事長は誰が座るのか」という問いに対し、現在取り沙汰されている有力親方の立ち位置と後継選出の経緯を整理します。派閥力学と実務能力が複雑に交錯する中、本命・対抗・ダークホースの構図は極めて鮮明です。
かつて最有力の筆頭格と目されていたのは、元横綱・旭富士の伊勢ヶ濱親方でした。照ノ富士をはじめとする多数の関取を育て上げた卓越した指導力と、元横綱という抜群のステータスは圧倒的です。しかし、年齢的に満65歳の定年を迎えるタイミングであり、再雇用親方として執行部トップに就くことは現行規約上認められていません。さらに、過去の弟子をめぐる管理責任問題などの経緯もあり、自らがトップに立つよりは「次期レースのキングメーカー」として伊勢ヶ濱一門の結束を誇示する側に回っています。
代わって本命候補の一角を占めるのが、出羽海一門の総帥として重厚な影響力を持つ春日野親方(元関脇・栃乃和歌)です。巡業部長や事業部長などの要職を歴任し、協会最大の所属親方数を誇る出羽海グループを統率する実力は誰もが認めるところ。ただし、過去の不祥事対応における世論の視線や、「歴代理事長の多くが大関・横綱出身である」という不文律が最大のハードルとなっています。
そこで急速に支持を集めているのが、元大関・魁皇の浅香山親方です。現役時代からファンや親方衆の人望が群を抜いて厚く、審判部長など重責を冷静沈着にこなす実務力が高く評価されています。また、将来的な大本命と称される元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方は、指導者としての実績や経営手腕で角界に革新をもたらしているものの、まだ年齢的に40歳前後と若く、「今回の次期ではなく、その次の代」と見るのが関係者の一致した見解です。