「ステージが1ミリも見えない席」になぜ数千人が殺到するのか?急増する「完全見切れ席」のリアルとチケット争奪戦の裏側
この席を選ぶ最大のメリットは、圧倒的なチケットの入手しやすさと価格設定にある。一般席が1万5000円を超えるような公演でも、完全見切れ席であれば半額近い価格で提供されるケースがある。また、倍率が極めて低いため、どうしても同じ空間でリアルタイムの熱量を感じたいファンにとっては最後の砦となる。
一方で、デメリットは文字通り「何も見えない」ことだ。メインステージはもちろん、演出用の大型スクリーンすら角度的に見えないことが多い。パフォーマンスの様子は、手元のスマートフォンや、見切れ席用に設置された小さなモニター越しに確認するしかない。音響的にも、スピーカーの裏側に位置することが多いため、音が反響して聞き取りにくいというリスクも伴う。