エルメス地中海の庭はなぜ愛される?廃盤疑惑の真相とリアルな評判
「地中海の庭」を手掛けたのは、現代香水界の生ける伝説と称される調香師ジャン=クロード・エレナ(Jean-Claude Ellena)。彼がエルメスの専属調香師として最初に手掛けた記念碑的オードトワレであり、チュニジア北部のプライベートガーデンからインスピレーションを得て創り出されました。
香りの骨格を成すのは、甘美な果実そのものではなく、青々とした「イチジクの葉」と木々の樹皮です。トップノートではベルガモットやレモンといったビターなシトラスが鮮烈に香り立ち、続いてミドルノートでイチジクの青葉とオレンジブロッサムの繊細なフローラルが重なります。そしてラストノートには、シダーウッドやピスタチオ、ホワイトキョウチクトウがドライで落ち着いたウッディノートを形成します。
巷にあふれる甘ったるいフルーティフレグランスとは一線を画し、木漏れ日や乾いた土、青い葉をすり抜ける地中海の風をそのままボトルに閉じ込めたような、水彩画のように透明感のあるウッディ・グリーン・フルーティの香調が特徴です。