加藤剛『大岡越前』30年の軌跡と竹脇無我の絆!名作秘話とキャストの今
『大岡越前』の魅力は、主人公を取り巻く豪華な歴代キャストのアンサンブルにもあります。奉行所を支える同心や与力、そして忠相を支える家族の存在が、物語に豊かな彩りを添えました。
忠相の厳格な父・大岡忠高役には昭和の大スター・片岡千恵蔵さんが出演し、画面に重厚な格式をもたらしました。また、古参同心の村上源次郎役を演じた大坂志郎さんの温かな存在感、密偵として活躍した「すっとびの辰三」役の高橋元太郎さんの軽妙な演技は、シリアスな展開を和らげる絶妙なアクセントとなりました。
さらに、忠相のよき理解者である8代将軍・徳川吉宗役は、山口崇さん(初期は里見浩太朗さんなど)が演じ、忠相との身分を超えた国家運営の苦悩を鮮やかに描写。正妻・雪絵役の宇津宮雅代さんや酒井和歌子さん、平淑恵さんら歴代ヒロインたちの凛とした美しさも印象的です。
そして時代は巡り、加藤剛さんの次男である俳優・加藤頼(らい)さんが、父の背中を追って俳優の道を歩んでいます。頼さんは晩年の『大岡越前』スペシャル版にゲスト出演したほか、NHK BSで東山紀之さんが主演を務めた新版『大岡越前』シリーズにも同心役などで出演。父が築き上げた名作のスピリットを次世代へと継承しています。