入れ歯ができるまでの仮歯はどうなる?費用や見た目の不安を解消
ネット上のQ&AサイトやSNSで頻繁に見受けられるのが、「仮歯の調子が良いので、高い本義歯を作らずにこのまま使い続けてもいいか」という疑問です。これは歯科医学的に極めて危険な誤解です。
仮歯を長期間放置すると生じる3大リスク:
1. 顎の骨の急速な吸収と変形
抜歯後の歯ぐきは数ヶ月かけて急激に骨が痩せていきます。仮義歯は骨が痩せる前の形状で作られているため、やがて隙間が生じ、特定の部分だけに過剰な圧力が集中して顎の骨をさらに破壊します。
2. 噛み合わせの崩壊と残存歯の破折
仮歯の素材である即重レジン(プラスチック)は摩耗が非常に早く、数ヶ月で噛み合わせの高さが低下します。低くなった噛み合わせは顎関節症を引き起こすだけでなく、残っている他の健康な歯に過大な負荷をかけて破折を誘発します。
3. 不潔域の増大による重度口臭と歯周病
仮義歯の樹脂表面には微細な気泡が多く、細菌やカンジダ菌が繁殖しやすい構造をしています。長期間の使用は強い口臭や周囲の歯周病悪化を招きます。
2026年最新の入れ歯治療においては、口腔内スキャナーを用いたデジタル印象採得や、3Dプリンターによる精密な生体親和性義歯の製作が進んでいます。仮歯の期間はあくまで「最終的な理想の入れ歯を設計するためのデータ収集期間」と位置付けるのが正しい認識です。