大阪ミナミの迷宮・桜川アポロビル激動の全貌と再開発の舞台裏
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大阪市浪速区の桜川エリアは、かつて道頓堀川の水運と木材産業で栄えた商人の町だった。その地に桜川アポロビルが誕生したのは、高度経済成長の熱気が日本列島を包み込んでいた時代だ。キャバレー、サウナ、スナック、そして大衆演劇の劇場までを取り込み、24時間眠らない歓楽の殿堂として一世を風靡した。
夜ごと繰り広げられる人間模様は濃密そのもの。界隈の工場労働者からミナミの夜を牛耳る興行主まで、多様な階層がこの巨大ビルに吸い寄せられた。時代の変遷とともに業態は姿を変えたものの、昭和のアングラ文化が凝縮された建築意匠と迷宮のような構造は、令和の今も色濃く残されている。