蚊柱の正体ユスリカとは?血を吸わないのに危険なアレルギーと撃退法
血を吸わないユスリカは直接的な咬傷被害をもたらさないため、長らく「単なる不快害虫」として片付けられてきました。しかし医学的研究が進むにつれ、放置できない人体への害とアレルギーの危険性が浮き彫りになっています。
寿命を終えた無数のユスリカは、ベランダや道路、窓際などで乾燥し、風化して微細な粉末(アレルゲン)へと変化します。この粉塵が風に乗って舞い上がり、呼吸とともに吸い込まれたり目や皮膚に付着したりすることで、「ユスリカ喘息(気管支喘息)」やアレルギー性鼻炎、結膜炎を引き起こす原因物質となります。
特にハウスダストや花粉症のアレルギー体質を持つ人は抗体が作られやすく、原因不明の激しい咳や目のかゆみが実はユスリカの死骸粉塵によるものだったという事例も珍しくありません。水辺に近いマンションの高層階でも、上昇気流に乗ってベランダに大量の死骸が堆積することがあるため、刺されないからといって油断せず、死骸を室内や身の回りに溜めない配慮が不可欠です。