鹿沼土と赤玉土の違いとは?酸度と排水性で見極めるプロの使い分け術

鹿沼土と赤玉土の違いとは?酸度と排水性で見極めるプロの使い分け術に関するポイントを詳しくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。

園芸の基本となるこの2つの用土は、根本的に異なる地層から採掘されています。赤玉土 鹿沼土 見分け方 特徴まとめとしてまず押さえるべきは、その出自と物理的な組成です。

赤玉土は、関東ローム層の中層にある赤土(火山灰が風化してできた粘土質の土)を掘り起こし、乾燥・篩(ふるい)分けしたものです。有機物をほとんど含まない無菌の土であり、団粒構造によって適度な水分と空気を蓄える性質を持ちます。湿っているときは濃い赤褐色、乾くと黄土色に近い色合いを見せます。

対する鹿沼土は、栃木県鹿沼市周辺に堆積した第四紀の軽石層(鹿沼軽石層)から採掘される火山砕屑物です。軽石であるため非常に多孔質で軽く、指で強くすりつぶすと粉末状に崩れる独特の脆さを持っています。最大の特徴は、水分を含むと鮮やかな黄色から褐色を帯び、乾燥すると白く変色する点です。この劇的な色の変化は、鉢内の乾燥状態を一目で察知する指標として重宝されています。

園芸界隈で頻繁に議論される鹿沼土 赤玉土 保水性 排水性 比較において、双方は対極のアプローチを取ります。赤玉土が「水を抱え込みつつ適度に空気を保つ」バランス型であるのに対し、鹿沼土は「余分な水を一瞬で落とし、隙間に大量の空気を取り込む」排水特化型です。土壌物理学の観点からも、鹿沼土の気隙率は赤玉土を大きく上回ります。

項目鹿沼土赤玉土編集部の見解・評価原質・成因軽石質(多孔質の火山ガラス由来)関東ローム層の火山灰粘土質土壌多孔質で軽い鹿沼土に対し、赤玉土は粘土分を含み重みがある酸度(pH値)pH 4.5〜5.5(強酸性)pH 5.5〜6.5(弱酸性)一般的な草花には赤玉土、好酸性樹木には鹿沼土が必須条件保水性・排水性排水性:極めて高 / 保水性:中〜低排水性:良好 / 保水性:高根腐れ防止なら鹿沼土、水切れ防止なら赤玉土に軍配が上がる保肥力(CEC)極めて低い(肥料分が抜けやすい)中程度(適度に肥料成分を吸着保持)鹿沼土単体では肥料切れが起きやすく、肥培管理に工夫を要する乾燥時の視認性顕著に白色化(水やりタイミングが明瞭)やや淡色化するが判断に慣れが必要水やりの管理難易度は鹿沼土の方が初心者にも判別しやすい
中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。