鹿沼土と赤玉土の違いとは?酸度と排水性で見極めるプロの使い分け術
園芸の基本となるこの2つの用土は、根本的に異なる地層から採掘されています。赤玉土 鹿沼土 見分け方 特徴まとめとしてまず押さえるべきは、その出自と物理的な組成です。
赤玉土は、関東ローム層の中層にある赤土(火山灰が風化してできた粘土質の土)を掘り起こし、乾燥・篩(ふるい)分けしたものです。有機物をほとんど含まない無菌の土であり、団粒構造によって適度な水分と空気を蓄える性質を持ちます。湿っているときは濃い赤褐色、乾くと黄土色に近い色合いを見せます。
対する鹿沼土は、栃木県鹿沼市周辺に堆積した第四紀の軽石層(鹿沼軽石層)から採掘される火山砕屑物です。軽石であるため非常に多孔質で軽く、指で強くすりつぶすと粉末状に崩れる独特の脆さを持っています。最大の特徴は、水分を含むと鮮やかな黄色から褐色を帯び、乾燥すると白く変色する点です。この劇的な色の変化は、鉢内の乾燥状態を一目で察知する指標として重宝されています。
園芸界隈で頻繁に議論される鹿沼土 赤玉土 保水性 排水性 比較において、双方は対極のアプローチを取ります。赤玉土が「水を抱え込みつつ適度に空気を保つ」バランス型であるのに対し、鹿沼土は「余分な水を一瞬で落とし、隙間に大量の空気を取り込む」排水特化型です。土壌物理学の観点からも、鹿沼土の気隙率は赤玉土を大きく上回ります。